保育士の仕事といえば、“子供と遊んだりお世話をする”というイメージが強いですよね。
そしてお昼寝の時間は一緒に寝て…なんて甘い考えを私も持っていましたが、実際はそんな生ぬるいものではありません。
3K(きつい・帰れない・給料が安い)とも言われている保育士の仕事内容とは、実際どのようなものなのでしょうか。
保育士として働く筆者の体験談を踏まえながら、本音をお伝えしたいと思います。
目次
保育園の1日の流れってどんな感じ? 保育士の1日の仕事内容は?
ここでは一般的な保育園の、保育士のタイムスケジュールを筆者の体験を例にお伝えします。
仕事内容は時期やイベント等で多少変わってきますが、大体こんな感じで一日を過ごしています。
(ここではある園の3歳以上の幼児の一般的な日のスケジュールをお伝えします。)
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7:30~朝の長時間保育朝早くから登園する子供達を迎え、保育します。
通常保育は8:30からなので、ここでの保育はシフト制の当番で行ったり、パートの保育士に行ってもらったりしています。
部屋の環境を整え、一日の保育の準備をします。
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8:30~通常保育クラスの子供達の受け入れをします。
朝の支度の手伝いや視診等で子供の健康状態をチェックします。
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9:30~設定保育その日のねらいに沿った保育活動をします。(散歩、製作、運動遊び等)
どうすれば子供達がその活動に興味を持ってくれるか、スムーズに進められるか導入等も考えて準備しておきます。
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11:30~給食子供達と一緒に給食を食べます。
一人一人の好き嫌いや量を把握して盛り付けたり援助したりします。
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13:00~午睡子供達の寝かしつけをします。
日案の反省や子供達のノートの記入、保育計画について職員で話し合いをします。
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14:30~起床子供達を起こし布団を片付け、おやつの準備をします。
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15:00~おやつここでも子供達の好き嫌いや量を考慮し、盛り付けたり援助していきます。
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16:00~帰りの会その日にやったこと、楽しかった事などを子供達と振り返り、翌日の予定を伝えたり子供達と考えたりします。
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16:30~降園一人づつその日の子供の様子を伝えながら、保護者に引き渡します。
長時間保育の子供達は一つのクラスでまとまって保育をするため、帰りの支度をして別の部屋に移動します。
ここでの保育もシフト制だったり、パートの保育士に担当してもらったりします。この後、部屋やトイレの掃除、翌日の保育の準備、書類作成等を行います。
保育以外にどんな事をしているの?
保育士は子供の保育が一番の仕事ですが、それ以外にも書類や行事の準備など、数多くの仕事をこなしています。
本音を言えば、筆者は子供と遊ぶことより何より書類の方がキツいです。
では、実際にどんな仕事があるかみていきましょう。
書類
- 年間、月間指導計画
- 個別計画
- 週日案
- クラスだより
- 連絡ノート
クラスの一年間の見通しの計画を立て、それに基づいて毎月の保育計画を立てます。
クラスの子供一人一人の支援計画を立てます。保育士視点のもの、保護者視点のものがあります。
年間月間指導計画を元に、週ごとで保育の計画を立て、毎日の保育を振り返ります。
クラスの様子をおたよりにまとめて保護者に発行します。
私の園は2~3ヶ月に一通程度ですが、月1発行の園もあったり、頻度は園によって違います。
子供のその日の園での様子を記入して保護者に読んでもらいます。
私の園は、未満児のみ毎日の園での子供の様子を記入するようになっています。
幼児は月1回、その月の様子を記入しています。
その他の仕事
- 毎日の保育計画に基づいた準備
- 行事の計画、準備
- 園の掃除
その日の保育に必要なものを、保育がスムーズに行えるように事前に準備したり、流れを確認したりしておきます。
(例えば、折り紙をするなら何色か折り紙を用意したり、完成までの折り方の伝え方をどうするか準備しておく。)
保育園には季節などによって様々な行事があります。行事をどのように進めていくか決め、それに伴い準備をします。
(例えば、運動会ではどのような競技を行うか、装飾はどうするかを決め、そのための準備としてダンスの練習や衣装作りなどをします。)
保育園は特に業者が入って掃除をしてくれるなんて事はないので、クラスやトイレ、庭の掃除等、全て職員で行います。
これらの仕事を、子供達が帰った後やお昼寝の時間にやることになるので、到底定時になんて帰れず…
私の場合は、早く帰りたい一心で休憩時間も必死で書類を書き、できるだけ仕事を進めるようにしていました。
大変な事は仕事だけじゃない!?人間関係も大切!
保育士は子供達の保育、莫大な書類の記入だけでも大変な仕事なのですが、働く上でもう一つ大切で大変なものがあります。
みなさんもよくご存知の事だと思いますが、保育士は女の職場です。
しかもベテランの中年保育士から新人保育士まで、色々な世代が働いています。
そんな中で起こるのが、女同士のトラブルです。
中堅保育士として働く筆者の保育士歴の中でも、毎年と言っていいほど、何かしらいざこざが起こっていました。
そんなトラブルに巻き込まれないためには、
- 掃除や準備片付け等を率先してやる(特に新人の頃は)
- 保育について自分の意見も考えた上で、ベテランさんにアドバイスを聞く(「こんな風にしたいと思っているんですが、どう思いますか」みたいな)
- たくさん頼って可愛がってもらう(お礼のお菓子も忘れずに!)
- 仕事はできないながらも期限を守り着実にこなす
これをやっていれば、とりあえずお局保育士とは上手な関係を作れるはずです!笑
私も可愛がってもらえるように、日々ゴマをすっていました。
人間関係についてはこちらの記事も参考にしてください。
保育士は見た!保育園で実際にあった人間関係のいざこざ実例集
保育士は体力が命!
おんぶに抱っこ、一日中子供と一緒に走り回って、保育士は体力勝負の仕事でもあります。
どんな時に体力を使う?
子供と遊ぶ
保育士の一番の仕事は子供の世話をしたり一緒に遊ぶ事です。
乳児や未満児の子供達は抱っこやおんぶをする機会が多いです。
ずっと抱っこやおんぶをしていて、肩こりや腰痛に悩まされる保育士もたくさんいます。
幼児になれば一緒に鬼ごっこをしたりプールに入ったり、保育士も身体を動かしっぱなしです。
行事の準備や掃除
毎月のようにある行事では、その準備や片付けにも体力を使います。
他でならば男性が持ってくれるであろう重たい荷物を運んだり、屋根の上に登ったり、ハードな事もバンバンやります。
掃除も意外と大変です。
毎日の部屋とトイレの掃除から始まり、保育用具の片付け等力仕事も多いです。
保育園では力仕事、家に帰れば持ち帰りの仕事もあり、行事前等は特になかなか休む暇もない事もあります。
こういった面で、保育士は体力が必要な仕事だと思われます。
大変だけど楽しい仕事!
いかがでしたか。ここまでみてもらうと、保育士って子供の保育もして書類も書いて人間関係も複雑で…ってマイナスなイメージがついてしまうかもしれません。
それでも保育士を目指したり続けている人がいるのは、やはり子供達と過ごす毎日が楽しかったりやりがいがあるからだと思います。
「先生〜!」って来てくれる子供達はとっても可愛いです!そしてそんな子供達の特別な「先生」と呼ばれる存在になれるのは保育士だけです!
大変だけれどやりがいのある保育士、ぜひあなたも目指してみてください!
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